日系で7年働いてから外資系に転職して早くも3年が経過しようとしているが、慣れてくる少しずつ日系と外資の違いが自分なりに明らかになってきた。
外資系企業は実力がないとすぐに首になるのではないかと思っていたが、日本の法律で動いているのでそんなにすぐに首にはならない。
よって日本企業と同じように仕事ができない人も会社に居座っている。
ただ、外資系企業はそのような人の人数が少ないので仕事ができない人は目立ってしまう。
日本企業の仕事ができない人との共通点もあるが、より外資で働いている中で同僚とよく「この人仕事できないな・・・」と話している人の特徴をまとめてみた。
1.リプライが遅い
とにかく返信が返ってくるのが遅い。
最近はメールだけではなく社内チャットを利用している会社も多いと思う。
席に居て連絡可能な時は緑のランプがついて連絡可能なことが表示される。
通常の内容や皆にもシェアしたいことなどはメールで連絡するのが、1対1ですぐに連絡を取りたい時などは緑のランプがついていたらぱっとチャットを送る。
その時にいつまで経っても既読がつかない人がいる。
何か集中していることがあるのなら会議中やBusyなどの表示にすればいいものの、緑のランプなのに一向に返事が来ない。
もちろん難しい内容をチャットで長文で確認するようなやつは論外だが、簡単な内容なのにすぐに返信が来ないやつは総じて何事に関してもスピード感がない。
予定の確認に空いてる空いてないだけ返事したり、その件はすぐに確認できないからメールで送っといてとか、何時までに返信するとかすぐに返信すればいいものの仕事と同じようにチャットの返信までためる。
その山のような仕事と返信が残っている割には6時くらいには帰宅している。
2.すぐにできることを後回しにする
働いているといろんなタスクが降ってくると思うが、面倒くさそうなメールや依頼に対してはすぐに中身を見ようとしない。
その内容をちらっと確認して、数分で終わりそうなことであればその場で対応してしまえばいい。
締め切りだけ見て後回しにして直前に中身を見ると結構ヘビーだったり、ほかの部署にもアドバイスを求めないといけなかったりするとその時にスタックする。
そして締め切り間際に急いでする付け焼刃の仕事なので結局質が低くなってしまうし、周りにも迷惑をかけてしまう。
3.周りに助けを求めない
自分の能力と自分の持っている仕事は自分が一番よくわかっているので終わらすべき課題があれば、逆算していつまでに何をすればいいかスケジューリングするべきである。
自分の仕事ができないだけならままだしも周りの助けも求めないので、その人の仕事の進捗も把握することができない。
聞いても「はい」、「期日までには間に合わせます」という工程の返事は帰ってくるのだが、結局は間に合わずにぎりぎりになって「やっぱり間に合わない」とか言い出したりする。
周りに助けを求めたり、少なくとも上司には報告してヘルプを求めないと誰も困っていることが分からないので手の施しようがない。
このようなタイプは仕事に対する「責任感」が全くなく、次の仕事を任せようとも思わないのでどんどんその人の周りから仕事がなくなっていく。
4.専門性が弱い
外資系は日本企業のように様々な部署での経験を重ねてゼネラリストを育てていくというのではなく、一つの専門領域を極めていくことによりそのポジションで生き残っていくことが重要となる。
専門性こそが自分を社内でアピールするための武器であり、生き残るための手段である。
営業の自分としては各々の部署のスペシャリストに協力を依頼してプロジェクトを回していくことがほとんどなのであるが、専門家なのにとてつもなく頼りないことがある。
もちろんプロジェクトの内容と顧客の好みなどは営業のほうがよく知っていてるので、細かい部分の相違などは打ち合わせでつめていけばいいと思う。
ただ、やはりプロだからこそ持っているアイデアや視点が欲しいのに営業が想像できるようなアウトプットしかない場合があります。
追加での依頼をするとやってくれる場合がほとんどなのですが、それをある程度予想してほしいのと(1回目は仕方がないものの)、プロなら次回以降は前回言われたことを反映するべきである。
そしてその自分の専門領域を深めていって、この件はあの人に聞かないとという状況になればその道のスペシャリストとなり社内での存在意義を高めていけるだろう。
5.自分の意見がない
とにかく自分の意見を主張しない、もしくはほかの人が言ったことに対して同調するだけで自分からの発信はない。
間違ったらどうしようとか性格的な問題があるのかもしれないが、やはり主張しないことには何も考えていないもしくはいないことと同義である。
こんな変化の激しい世の中で何が正しいかなんて皆わからないので、自分の意見が間違っているなんか気にする必要がない。
ちょっとずれた発言をしてしまっても発言することによってそのずれが認識できるのでそれを少しずつ修正していけば問題ない。
もしかするとそもそも頭を使って考えていないか話を理解できていないので自分の意見を持っていないのかもしれない。
会議の中で自分の意見をまとめることができないのであればそれはただの能力不足なのでした家内が、それを認識しているのなら事前に会議の議題を予習してアイデアを考えてくるべきである。
6.ミスが起こった時の対応が最悪
ミスが起こった時に重要なのはいち早くその事実を周知して、対応策を考えてそれをチームで実行していくことだと思う。
そこでの対応の遅さは失敗の傷口を広げ、小さなミスも大きなミスへと変化させていく。
残念ながらそれとは逆の発想を持っている人が世の中に入るようでまずミスを報告せず自分自身でどうしようかと考える。
挙句の果てには隠ぺいもしくはなかったことにしようとしてのちに発覚してさらに大きな問題へと発展してく。
すぐ報告してリカバリーできるしょうもないミスも大きなミスへと成長させる添付の才能である。
しかもそういう人ほど小さなミスが多くて仕事もかなり雑であることが多い。
失敗は誰にでも起こりうるので仕方がないが、その後の初動が重要である。
極端に聞こえる部分もあったかもしれないが、実際に上記の部分に当てはまる人は少なくない。
逆に言うと反対のことをしていれば仕事ができる人ということである。
自分の戒めとしても常に意識して注意したいと思っていることのまとめである。